皆さま、ご機嫌いかがでしょうか?『元気な畑のごちそう』株式会社須崎青果 代表取締役の市川義人です。
このブログを読んでいる皆さま方は、価値観の変化を感じることはありますか?50歳を過ぎた私でも、それをひしひしと感じています。
時代遅れにならないよう、自分なりに気をつけてはいますが、それでもうまく対応できているのかどうかは正直なところ分かりません…。
流れについていけているかどうか、不安になることが多いです。
先日、妻が『グッド・ドクター』というドラマを見ていました。海外ドラマのほうです。
私はチラリと横目で見ていただけですが、そのドラマのワンシーンに、こんなやり取りがありました。
病院のベッドには、妊娠中と思われる女性が横たわっている。そばにはパートナーと思われる男性。そして、医師らしき人物もいる。
医師「そろそろ子どもを取り出さないと、母体が危険です。」
女性「生むには早すぎるのでは?」
男性「もう取り出すべきだ。君の命が危ない。」
女性「イヤよ。」
男性「僕だってそう思う。でも、君は一人しかいない。子どもはまた作れる。君を失いたくないんだ…。」
このシーンを見て、私は「女性は男性の愛の深さに納得するんだろうなぁ。」と思いました。
ところが、
女性「私はこの子を産みたい。つわりや便秘で私を散々苦しめた、この子を産みたい。この子じゃなきゃイヤなの。」
この瞬間、「あっ!」と気づかされたのです。私は男性の視点でしか物事を見ていなかった、ということに。
三国志の長坂の戦いでは、趙雲が劉備の子を救った後、劉備が「大事な部下を失うところだった」と言い、子どもを投げ捨てる逸話があります。
この話は美談として語られています。項羽と劉邦の話にも似たような逸話があります。
しかし、これはあくまで男性の視点から見た美談なのではないでしょうか?女性はどう感じていたのか?
男性は、子どもに対してどこか冷めた部分があるように思えます。
私は男女平等を意識しているつもりでしたが、まだマチズモ(男性優位主義)の考えが自分の中に残っていることを実感しました。
女性の視点、さらには他者の視点が抜け落ちている部分があると。
時代は変わり、価値観も変わる。それに対応できなければ、従業員やお客様はついてこなくなる。
会社の代表として、常に意識しておかなければならないと、改めて思いました。
そして、このブログを投稿する3月8日は国際女性デーです。国連がこの日を定めて50年目となります。
女性の社会参画が進む現代においても、様々な課題が残されています。
今回の出来事を通じて、改めて多様な視点を持つことの大切さを感じました。